解像度を上げる

※読んだ本の一部を紹介します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 どのような仕事であっても、解像度を上げることで現状への理解を深め、時には新しいビジネスや改善の機会を認識し、時には新たな脅威を見つけて、効果的に業務を遂行できるようになります。

書籍情報

タイトル

解像度を上げる

曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法

発行者 原田英二

発行 英治出版(株)

ブックデザイン 小口翔平、畑中茜(tobufune)

校正 (株)ヴェリタ

図版 木本桜子

印刷・製本 中央精版印刷(株)

プロデューサー 安村侑希子

著者

馬田隆明

東京大学産学協創推進本部 FoundXディレクター

 University of Toronto 卒業後、日本マイクロソフトを経て、2016年から東京大学。2019年からFoundXディレクターとしてスタートアップ支援に従事しています。

出版

英治治出版

課題と解決策の解像度

UnsplashPaul Skorupskasが撮影した写真

ビジネス上の価値
 価値については、様々なことが議論されるのです。
 しかし、本書では、「製品やサービスから、顧客が得られるメリットや満足感」とします。

 課題があり、それに対する解決策があって、両者がうまく重なることで課題解決がなされて、価値が生まれます。

 市場の中で需給がアンバランスになっていると、顧客はその歪みに対しフラストレーションを感じることが多いのです。それを解決することが、新たなビジネスの機会となります。

 つまり、解像度を上げてハッキリさせるべきは、顧客の「課題」とその「解決策」になるのです。

良い課題の3条件

作者: 赤青黄

良い課題の3条件
●大きな課題であること
●合理的なコストで、現在解決できる課題であること
●実績をつくれるくらい小さな課題に分けられていること

 解決すると大きな価値が生まれる課題であることが大切です。リスクが少なく見える小さな課題を選びがちですが、大きな課題は思っている以上に競争率が低く、勝率が高い場合があります。なるべき大きな課題を選ぶようにしましょう。

 少ししか解決できないようであれば、顧客のフラストレーションに繋がります。今の段階で解決できる課題であることも重要です。そして、価値に見合うコストであるかどうかも焦点にあてる必要があります。

 大きな課題を特定したら、小さな課題に分解してその中で最も大きな影響をもたらす課題に取り組みましょう。小さな成功を積み上げて、大きな物事にしていくのがスタートアップの基本です。

良い解決策の3条件

ElujによるPixabayからの画像

良い解決策の3条件
●課題を十分に解決できること
●合理的なコストで、現実に実現できる解決策であること
●他の解決策に比べて優れていること

 需要に対して、充分に解決できていればよいことがポイントになります。オーバースペックでも、追加の価値は生まれません。うまく課題を選定できていないと、製品開発の場においてオーバースペックのものが生まれやすいでしょう。

 目指したサービスの費用が高くつけばビジネスとして成り立たず、技術的に実現できないのであれば、最終的に買ってもらえません。

 顧客は、使いやすさや既存のものとの相性、重量、大きさ、入手のしやすさなども同時に検討します。特定の強みを持つ技術であっても、他の解決策に比べて優れていなければ選ばれません。

 3つの条件をまとめました。整理してみると、解決策の良し悪しは課題に大きく依存することがうかがえます。

行動する

Kevin SnymanによるPixabayからの画像

 物事の解像度を上げることで、見過ごされていたビジネス機会や科学的発見に気づくことができます。

 同時に行動は、「機会を創造する」ことでもあるのです。

 社会でおかしいと思ったことを訴えることで、ルールが変わり、ルールが変わったところに新しい機会が生まれることもあるでしょう。気候変動対策として、二酸化炭素のトラッキングをすることが社会規範になったりすれば、その周辺領域でビジネスを考えることができます。

 情報を集め、考えながら、実験し、行動することです。

 行動することで、周りの環境や未来が変わり、新たな機会が生まれていくことでしょう。行動することを積極的に行ってください。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 樹形図で考えて、深く考えられないようであれば…のような厳しい意見もありながら、非常にわかりやすい3カ条なども提示してくれています。

 ビジネスの需要と供給を考えた上で、課題の解像度を上げられれば、素晴らしいことなのではないでしょうか。

 何かの課題(需要)に対し、解決のヒントを得たいのであれば、この本を参考にしてみてください。

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