独学の地図

※ 毎朝、5分ほどで読める書籍の紹介記事を公開します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 「独学」という言葉を使っていますが、誰かと机を横に並べて学んでいることもあるでしょう。誰かに教えを乞うこともあります。その行為は一般的に独学とは言いません。

 しかし、教室でみんなと一緒に学んでいようが、内容を自分の世界の中に取り込み、内省して、学びへと転換していくのは他ならぬ「自分独り」なのです。

 既存の知識をコレクションしているだけの物知りは、新たな変化に弱いのです。それよりも、今、目の前にある出来事に対して五感を解放して経験してみる方が良質な学びにつながります。

 立派な場所で、立派な先生から教えを受けることだけが学びではありません。他者が設計し、わかりやすくパッケージングされた学習プロセスをたどることでもないのです。

 学びは、極めて日常的ことです。

書籍情報

タイトル

独学の地図

第1刷 2023年4月6日

発行者 田北浩章

発行 東洋経済新報社

装丁 井上新八

イラスト 荒木博行

本文デザイン 二ノ宮匡(ニクスインク)

印刷 図書印刷

編集担当 宮崎奈津子

ISBN978-4-492-04726-2

総ページ数 236p

著者

荒木博行

 株式会社学びデザインを設立し、起業アドバイザーや大学でビジネス経営の教員活動も行っています。

出版

東洋経済新報社

今いる場を自由研究の場に変える

UnsplashAnna Dziubinskaが撮影した写真

 「疑問が見つからない」という悩みの本質は、「疑問の見つけ方」を伝えたところで解消しません。

 平たく言えば、みんな忙しすぎるのです。

 私は社会人5年目が終わったタイミングで総合商社を飛び出しました。恵まれ過ぎていた環境を捨てて、「どうすれば人は変わることができるのか?」という自由研究の仕上げたいと思ったのです。

 他者から疑問を与えられ続けていた人生から、自分で疑問を定めて、その疑問に答えるために必死に学ぶ「疑問の主導権」を取り戻した象徴的なターニングポイントでもあったのです。

 自分が追いかけたい疑問は、意外と目の前にあります。

 「やらなくてはならないこと」をこなしているうちに不意に訪れる怒りや驚き、悲しみといった強い感情の裏側に、疑問は落ちているのです。

表現を模倣せよ

UnsplashLance Reisが撮影した写真

 誰もが自分の内面に、モヤモヤした状態の感情や考えなどを抱えているはずです。表現するすべをしらないからフラストレーションが溜まります。表現筋を鍛える必要があるのです。

 表現筋をつけるには、他人の表現を徹底的にストックします。お気に入りの書き手がいるのならば、どんな表現をしているのかしっかり記録しましょう。

 そして大事なのは、ストックした表現を使ってみることです。

 繰り返し気に入った表現を使っていると、徐々に自分の内面と表現をつなぐ線が太くなっていきます。自分ならではのユニークな表現も可能になるはずです。

パレットの組み合わせ

UnsplashDebby Hudsonが撮影した写真

 ラーニングパレットは、2軸のマトリックスに考える物事を当てはめていく図のことです。

 例えば、縦軸を個人→経営、横軸をスピード重視→多様性重視と考えて、意思決定・職場環境….と、考える範囲を狭めて物事を当てはめていきます。

 スピードが求められることと、柔軟に対応しなければならないことを、個人と経営のカテゴリーで分けていく形です。

 このパレットは意図しなくても、毎日のように色が加わっていきます。どれだけ色が増えてもその先のキャリア像は想定していません。パレットの上にあるのは、「具体性のない希望」だけです。それがキャリアの可能性を開いていき、学ぶことを明確にしていきます。

学ぶもの

Image by Sasin Tipchai from Pixabay

 ビジネスの最前線に立ち続けて、いつしか実用性だけに埋められていきます。それが焦りとなり近視眼的なことに支配されるのです。

 実用主義に陥ることなくバランスよく付き合って、学ぶことが大切です。

 学びは本来、楽しいものでなければなりません。今まで知らなかったことを知ることができるのです。誰にとっても最高のエンターテインメントになります。

 成果向上といった必要性に囚われて、燃え尽きてしまうよりも、よっぽど健全です。

 意図とは全く異なる発見と出会い、その発見を組み合わせてみると、いつの間にか不思議な作品ができています。

 学ぶことに疲れやマンネリを感じることがあるなら、そんな学び方を試してみるタイミングなのかもしれません。

おわりに

 学びの効率化は、悪いことでも、残念なことでもありません。そして、効率的な学びが全てでもないのです。

 進む道の脇道にある「遊び」という第三の扉は、何歳であっても見つけることができます。そこには、学ばなくてはならないという使命感がありません。

 この脇道は地図には存在しないのでしょうか?

 実はそういうことではありません。振り返って、自分なりの地図を生み出せばいいのです。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 使命感に囚われることなく、楽しく学んで生きていけたどれだけ素晴らしい人生でしょう。

 何かに囚われることなく生きていくためにはまず、不労所得で生活費が賄えなければ心配がなくならない気がするのは私だけでしょうか。そんなことも、頭をよぎってしまいます。

 効率的なものだけが、人生ではないという教えです。寄り道が全くない旅も、考えてみればつまらない気がします。報われないと思う人生なら、この本で少し救われてもよいのではないでしょうか。

 個性が大事な時代です。ノウハウが全てではないと思います。

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