一生使える投資脳の作り方/著者:エミン・ユルマズ

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※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

書籍情報

タイトル

一生使える投資脳の作り方

発刊 2023年10月18日

ISBN 978-4-594-09433-1

総ページ数 141p

著者

エミン・ユルマズ

トルコ・イスタンブール出身。エコノミスト、グローバルストラテジスト、複眼経済塾取締役・塾頭。
野村證券で投資部門、機関投資営業部門を経験後、塾頭に就任。

出版

扶桑社

もくじ

  • はじめに
  • 登場人物一覧
  • プロローグ
  • 第1章 10倍株は幸せの青い鳥
    • 10倍株はネットで見つかるの?
    • SNSにはお金持ちがいっぱい
    • 投資家は日経新聞をどう読む?
    • 株よりも暗号資産が儲かる?
    • その会社は上場しているの?
    • オーナー社長は「アリ」「ナシ」?
    • 会社四季報の読み方とは?
    • どんどん上がっている株を買ってもいい?
    • Column
      • 株式投資の4つの次元
      • 割安かどうかを測る2つの指標
  • 第2章 株はニュースで動く
    • 株価の急落。どうすればいい?
    • サプライズ決算の発表。すぐに動くべき?
    • 株主総会を投資にどう生かす?
    • ライバル出現は売りか?
    • 大手との提携で調べるべきこと?
    • チャートの形で売買タイミングがわかる?
    • 株主優待の廃止は即売り?
    • 会社の不祥事で株価はどうなる?
    • 空売りを仕かけられたらどうする?
    • Column
      • 猫に愛される投資家になれ!
      • 10倍株こそ新NISAを活用
  • 第3章 世界経済のなかのストーリー
    • アメリカの利上げで日本株が下がる?
    • 危ないインデックスファンドとは?
    • 為替の急変で株価はどうなる?
    • 戦争は買いか、売りか?
    • 株価に影響大の経済指標とは?
    • 敵対的買収は好機?
    • ストーリーが崩れる瞬間は?
    • Column
      • 名作揃い!金融業界が舞台の映画
      • 魅力増す高配当投資

はじめに

 多くの人は投資で成功するには、たくさんの数字やデータを分析しなければならないと思い込んでいます。

 しかし、ストーリーに基づいた投資ができなげれば、いつまで経っても大きな成功は収められないと思います。

 ストーリー投資とは、とことん自分の頭で考え、未来を予測するストーリーという”ものさし”を手に、売買のタイミングを判断することです。

 ストーリー投資を身につければ、一人前の投資家になっていることでしょう。

上がっている株を買ってもいい?

 株式投資は、自分が買ったときの株価よりも高い株価で売却することができれば利益を出せます。長期投資が基本のストーリー投資であれば、足元の株価変動に振り回されすぎてはいけません。

 過去の安値にとらわれると、投資ができなくなってしまうこともあります。

 成長する企業の株価が上がっていくのは当然です。株価と一緒に業績も上がるので、過去の株価だけを見て、判断すると本質を見誤ってしまうでしょう。

ファンダメンタルズ分析

 テクニカル分析は株価の方向性、買われすぎや売られすぎといった相場の加熱度を知るのに向いています。過去の株価の動きをグラフ化した「チャート」を見て、機械的に売買タイミングを判断する手法です。

 中長期投資なら、ファンダメンタルズ分析という判断方法があります。経済活動の状況を示す基礎的な要因をもとに分析することです。

 テクニカル分析は長期投資の場合には補助的なものです。チャートパターンどおりに株価が動くことは稀です。チャートは株を買うときのタイミングを見計らうときに使います。

景気のサイクル

 中央銀行の金融引き締めによって、これから不景気が訪れるのを織り込み、株価が下がり始める時期を「逆金融相場」といいます。

 モノが売れなくなって物価が下げて、企業の業績は悪くなり、不景気に突入した時期を「逆業績相場」といいます。

 中央銀行は、不景気になると景気刺激策を試行し、そろそろ景気回復が近いとの期待感から株価が上昇する時期を「金融相場」といいます

 景気刺激がうまく循環し、好景気なって実際に業績がアップして、自社株買いや配当金アップなどが増えてくる時期を「業績相場」と言います。

 「金融相場」「業績相場」「逆金融相場」「逆業績相場」の4つに分ければ、市場全体の大きな流れを予測しやすくなります。

 アメリカが金利を上げて「逆業績相場」入りをすると、外国投資家たちは資金を日本から引き上げようとします。不景気到来に備えるために、投資家は外国に投資するよりも時刻に資金を戻し、守りのスタイルになる傾向があるのです。これをホームカントリー・バイアスと呼ばれています。

投資を続けるか

 投資をしたお店の味が変わり海外進出にチャレンジしたとき、成長は頭打ちになるとして売却するか、海外にもファンを拡大することを期待して持ち続けるか、それを決定することは投資した本人にしかできません。

 どんな選択をしても、すべての結果が自分に返ってきます。だからこそ自分の頭で考え、自分で判断して描き続けるのです。

 けれど、そんなに心配することもありません。物語を紡ぐ哲学は、勉強と実行を繰り返せば身につきます。

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