※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
目次
はじめに
健康のためにいちばんよいことってなんでしょう。
NHKが開発した「AIひろし」が65歳以上の41万人を分析した結果、健康寿命を延ばすためにもっとも効果的な方法がありました。読書です。
本はひとりで読むものだけれど、世間とコミュニケーションをとる行為でもあります。本を読むとふだんは表に出さない感情と向き合い、自分もさらけ出せます。現実から逃げ込む場所にもあるし、安らぎの源泉にもなるのです。
これからスマホを書物に取り替えるべき理由を示していきます。
書籍情報
読む薬
第1刷 2019年11月4日
監修 日本読書療法学会
発行者 塚本晴久
発行 アチーブメント出版(株)
装丁・本文デザイン 轡田昭彦、坪井朋子
印刷・製本 大日本印刷(株)
ISBN978-4-86643-057-7
総ページ数 171p
五十嵐良雄
一般社団法人東京リワーク研究所所長 精神科医・医学博士。
物語は脳を変化させる
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エモリー大学の研究者たちはこうした心の動きに関する生物学的な背景が何かを特定しました。物語を読むことによる神経への効果の持続性に焦点を当てています。
小説を読んだあと、現実に脳内で起きている変化は、数日間は継続することがわかりました。小説を読むことにより脳が休止している状態での神経細胞の活動に変化が起こり、その変化が持続するのです。MRIを使って活性化した脳部位を確認しています。
結果は、読書した翌朝に左側頭皮質内の活動が高まっていたのです。この脳の部位は、言語の需要に関わります。
また、一次感覚運動野でも活動が見られます。認知機能と体性感覚の処理に関係がある神経細胞です。ランニングのことを考えると、ランニングというからだの動きに関連した神経細胞が活性化されるといったものです。
この神経細胞の変化は読了後5日間くらい残存するといいます。
アルツハイマー病リスク
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アメリカでは約580万人がアルツハイマー病と診断されているが、2050年にはその数が1400万人に跳ね上がると言われています。
知的活動がアルツハイマーを予防する可能性があるようです。頭を使う趣味をもって余暇を楽しむ人はアルツハイマー病に2.5倍かかりにくいという結果がでています。
物語の展開はすべて、脳にとっては新しい記憶となるので、新しい神経ニューロンが作り出され、すでに存在しているニューロンは強化されます。
ニューロンの蓄えがあると、アルツハイマーの病特有の症状が現れても神経細胞が破壊されるまでに時間がかかるとも言われています。絶対的なアルツハイマー病の予防策でないにしろ、発症を数年間遅らせる可能性は高いでしょう。
幸福度を高める
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読書メリット
●楽しさ
●リラクゼーション
●コミュニケーション力のアップ
●社会性の向上
●ストレスレベルの低下
●健康リテラシーの向上
●うつ、認知症の改善
楽しみながら読むことが前提ではありますが、上記のような効果があります。
読書の効果を体系化し、指標をつくることで、各団体(慈善団体、公共図書館、教育機関)がそれぞれの取り組みの影響を評価できるようにすることが掲げられています。
このような客観的なフレームワークが完成した暁には、読み書きの能力がどれほど人生を変えられるか、社会をより強く、豊かに、平等にできるのかが理解できるのです。読み書きの能力を向上させ、社会をほんとうに変えていけるような読書の機会を創り出していけます。
本を読む子どもは、幸せで、健康で、人生がうまくいく確率が高くなるのです。
紙の本が良い理由
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効果的な読書を求めているなら、紙の本を選びましょう。
キンドルを使って読書した人は文庫本を読んだ人よりも作品の筋や作中の出来事を思い出しにくいことが明らかになっています。紙の本の読者の方が熱中度やストーリーの理解度に関する項目において、自己評価が高いです。この原因の特定はこれからの研究が待たれます。
わかっていることは、寝る前などに電子書籍などを読んでしまうと、睡眠ホルモンであるメラトニンの産生が減少したりすることです。起きても疲れが残る原因になってしまいます。
ただページをめくるというシンプルな行動は、読むことに集中させることだできます。時代遅れで、本はかさばるかもしれませんが、豊かさをより得られるのは紙の本の方です。
感想
サイト管理人
本を読むより、携帯でネットサーフィンをしているか、ソシャゲをしているかの人を圧倒的に見かけます。
結構、心配になるほどの出来事だと感じているのですが、同じように思っている人は少ないようです。
どうしても荷物を持ちたくないので、電子書籍を携帯でなぞっていると、「意識高い」とかよくわからないバカにされ方をする人がいます。
職場の休憩どきに、小説を読むのですら勇気がいるような環境は作らないでほしいと思うのです。本を読んで能活することで、将来アルツハイマー病にかかる期間が短くなれば、迷惑をかける時間とかかるお金が少なくて済むはずです。
「同志少女よ、敵を撃て」など、ベストセラーになっていて本当に面白いものから読書をするのでも良いし、ラノベで良いと思います。
ポチポチと何も考えずにソシャゲをするくらいなら、人が面白いとオススメする小説を読んでみてください。世界が変わると思います。
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