※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
脳の能力はかなり限定的だという事実が、ここ数十年で科学的に明らかになっています。
脳に頼るのではなく、脳の先に手が届くように学ぶべきでしょう。
目次
書籍情報
タイトル
脳の外で考える
最新科学でわかった思考力を研ぎすます技法
著者
アニー・マーフィー・ポール
学習と認知について世界中で公演を行っていて、イェール大学で講師をしています。
訳:松丸さとみ
出版
ダイヤモンド社
覚えたい内容と動きを結ぶ
ポイント
●覚えるときには、動きに関連付けると再現しやすくなる。
4週間の間、芝居を覚えてもらうプログラムが行われなした。
ここでの実験は、文字の記憶、発話の流暢さ、問題解決、日常作業の能力のテストを受けてもらいうことです。
プログラムに参加していない人、動きを伴わないアクティビティに参加した人、演劇プログラムに参加した人で、テストの結果を比較しました。
結果は演劇を学んだ人が頭の回転が速くなっていると出ています。演劇で学んだことを日常生活の活動に応用していたようです。
この研究が意味するところは、情報を覚えるときには動いた方が記憶しやすくなるということでしょう。動きに関連付けられた情報は、同じ動きを再現できると思い出しやすくなるとのことです。
自然の中を歩き、集中力を高める
ポイント
●自然に触れることで、心のリソースが回復する。
●人の認知リソースは有限であり、すぐに消耗する。
●定期的なリソース回復が必要。
認識面に強烈な負荷がかかっているとき、自然に触れて休息をとることで、心のリソースを取り戻したり回復したりできます。
認識できるリソースは有限で、都会の喧騒や勉強、仕事によって、すぐに消耗してしまうものです。
私たちの脳は、高速で走り抜ける車や、非常に抽象的で複雑なタスクをこなすことができるように進化していません。
実際に、仕事で妙技を発揮してこなしてしまっていますが、モチベーションは全ての人が普遍的に下がっているのです。
心のリソースは定期的に補充しなければいけないということになります。
メモを取り、深く知る
ポイント
●メモをとろうとすることで、入ってきた情報を選別できる。
●新しい思考につながる場合がある。
現場でメモを取ることは、それ自体が認知面にとってうれしいボーナスになります。
目や耳を東リ過ぎていく刺激を区別せずに、受け入れます。それをメモに取ろうとすると、識別、判断、選択せざるを得なくなるのです。
自分の取ったメモで整理され、新しい思考につながる場合があります。
人間を相手にすると脳が活性化する
ポイント
●人間相手だと、頭を使うことが多い。
●報酬があると、さらに刺激が強くなる。
会話では、相手が私たちに向かって次にどんな言葉を使うかを予測し、その返答として自分が繰り出す言葉をその場に合わせて作りだす必要があります。
人間相手にポーカーをしている人と、コンピューターを相手にポーカーしてる人では、対人の方が脳が活発に動いているのです。
人間相手のが豊かな経験を生み出せるということが、この研究から言えると思います。また、報酬がありきの人とのやり取りは、より強く刺激されることがわかっているようです。
感想
サイト管理人
頭を使うアイデアが辞書のように乗っている書籍でした。
そのアイデアがどうして効果的なのかも示されていて、実用的です。
ストレスを軽減すること、さらに思考力を高めることを知って、できるところから真似をすれば、変わることもあるのではないでしょうか。