実用書「なぜ日本人は怒りやすくなったのか?」

※ニートが興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 アンガーマネジメントができるようになると、自分と違うものが受け入れられて、自分が本当に力を使いたいことだけに集中できるようになります。

 技術が進歩し生活が便利になっているのに、以前よりも生きにくさを訴える人が増えました。

 今の時代、どうすれば生きやすくなるのかについて、アメリカで生まれたアンガーマネジメント的な考え方や方法を紹介していきます。

書籍情報

タイトル

アンガーマネジメントで読み解く

なぜ日本人は怒りやすくなったのか?

著者

安藤俊介

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。

 2003年に渡米して、アメリカのナショナルアンガーマネジメント協会の15名の中の1人に選ばれました。企業、教育委員会、医療機関などで、公園、研修などを行っています。

出版

秀和システム

怒りはエンターテイメント

怒る感情をもっていると、怒り続ける

 一時は「子どものなりたい職業ランキング」1位になったユーチューバーも、不祥事や炎上案件が増えています。

 脳には、神経可塑性とういう性質があります。物事をネガティブに考えるひとであれば、ネガティブに考えやすいように神経の構造が変わり、ポジティブに考えるひとであれば、ポジティブに考えやすいように変わるのです。

 怒りの感情を普段から多くもっていれば、必要以上に怒りやすくなってしまいます。

 怒っている最中は、さも正当な理由があるかのように振る舞いますが、満足すれば、それでもう構わないと忘れてしまいます。
 次から次へと起こる対象を見つけては、怒り続けるのです。

 昭和生まれの世代は、日本が経済大国で豊かな国という感覚を捨てらずにいます。生活が豊かであるという幻想に囚われているのです。
 しかし、日本は経済的に後進国になっています。

SNSは怒りの需要を満たしている

 怒りたい人は日本中にいて、怒りたい人にとっての燃料になる材料もネット上には数多く存在し、まさに需要と供給がマッチングしていると言えます。
 常に怒りたい需要に対して、材料が供給されるのです。

 エンターテイメントとは、いろいろな意味で人を魅了するものを指します。わざわざ腹立たしいものを見に行くことは、腹立たしいものに魅力を感じているということです。エンターテイメントは成立していると言えるでしょう。

「逃げる」の選択肢を放棄しています

 生きていく上での根底にある戦略の1つです。この選択が無ければ、生きづらいと感じている人が多くいたとしても不思議ではありません。

 今の場所から逃げることで、今よりも幸せになれる人はとても多くいるはずです。

 日本にも「逃げるが勝ち」ということわざがあります。このことわざでも、勝負事としてとらえているのです。勝ち負けではなく、幸せをもたらしてくれるかもしれない選択1つが「逃げる」なのです。

怒りが爆発する原因

 引火するガスとなるものは、マイナスな感情や状態です。

 火種は「~べき」が裏切られたとき、怒りの火花を散らして自分の感情を守ろうとします。

 怒りの火種が生まれるときにガスが充満していたら、大きな炎となって燃え上ってしまうのです。

 「~べき」が裏切られる回数を減らすことは、物事に対する許容度を上げることです。「これくらいなら許してもいいか」と思える範囲を広げることで、イラっとする回数が減らせます。

 マイナス感情を小さくするには、マイナス感情の原因になっているものから遠ざかることです。不安だから情報を集めたくなりますが、わからないところあ余計に増えるので、思い切って情報から遠ざけることも必要です。

自己肯定感が低い人の特徴

 自己肯定感が高ければ、自分のミスはミスとして素直に認めることができます。ミスを認めたところで、自分の価値が下がるとは思っていないからです。

 自己肯定感の低い人は、様々な物事を、自分に対する攻撃としてとらえる傾向があります。

相対的、絶対的肯定感

 相対的肯定感が高まったとしましょう。しかし、必ず上には上がいます。その比較の中で自信を失ったり、「自分はまだまだ」と卑下したりしてしまうのです。

 絶対的自己肯定感であれば、比較する対象はありません。自分自身を客観的に観ることもできます。本当の意味での自己肯定感は、絶対的自己肯定感のことを指すのです。

自己肯定感の低い人の特徴

  1. 承認欲求が強い
  2. 依存心が強い
  3. ネガティブ思考
  4. 劣等感が強い
  5. 渇望感が強い

 ①承認には4種類あります。存在承認、結果承認、行動承認、思考承認です。承認する側からすれば、存在承認が最もハードルが高く、結果承認が一番しやすいものです。自己肯定感の低い人がされたい承認は思考承認となります。結果も、行動もできていなが、考えていることは承認してほしいというものです。企業であれば、せめて行動に移して欲しいと思うところでしょう。

 ②自己肯定感の低い人は、他人に判断を仰ぐ傾向が強いです。自分の選択に責任をとりたくないという心理が働いているのです。責任を取ることができないと、周りの人に責任を転嫁するくせがつき、簡単に怒りへと結びつかせます。

 ③ネガティブ・バイアスという機能のおかげで、人間は生きていけます。ですが、ネガティブなことの方が意識を向けやすいという標準機能がついているともいえるのです。うまくいったことも星の数ほどあるはずなのですが、そちらには医師が向くことがありません。

 ④人と比べる癖がついていると、劣等感が生まれやすいです。人から攻撃されることを極端に怖がります。誰も攻撃していないのに、触れられまいとピリピリしているので、いつでも臨時態勢に入っているのです。

 ⑤自己肯定感の低い人は、自分になりないものが多いと感じています。どれだけのことをしても、されても満足をしないのです。コップに水が半分入っている状態を、半分も入っているととらえるか、半分しか入っていないと思いかの違いです。常に、減点法で考えてしまっています。

自己肯定感が低い原因

 幼少期のときに満足できるほどの承認欲求を親から受けていないことが原因のことが多いです。自分の親がユーチューバーになる道を認めてもらえなければ、大きな不安を持ってしまうことでしょう。

 親が自分の寂しさを優先させ、子どもに対して親への依存を止めさせないように、無意識に巧妙に仕向けてしまうことがあります。そして依存心が高い人へと成長させてしまうのです。

 本人にしてみれば、できていると思っていることでダメ出しをされると、自身を失います。減点主義で、叱られることで、自身の無い人を生み出してしまうのです。

 劣等感が強くなる原因は、兄弟姉妹と比べられることにもあります。周りの出来のいい子どもと比べられることもあるでしょう。比較する人にきりがないので、どんどん劣等感を膨らませていってしまいます。

 成長することは、前に進むことだ、上に伸びることだ、と教えられます。同時に、変化することも成長なのですが、そうは教わりません。成長神話におちいっている人は、自分の望むように成長できなくなったときに、自分を責めるようになってしまうのです。

自己肯定感を左右するもの

マスクする、しない

  • Aさん マスクするのは常識
  • Bさん マスクをする、しないは自分で決めるもの
  • Cさん マスクをしない人にも寛容であるべき

 Aさんは、道でマスクをせずに歩いている人を見かけたら怒りの感情が出てきてしまいます。

 Cさんは、マスクをしていない人に寛容ではない社会に憤りを感じることでしょう。

 この3者の考えは、どれも正解です。個人にとっては…どう、ものごとを理解するかで自己肯定感は高くもなれば低くもなります。

 AさんやCさんの固定概念のように自己肯定感を簡単に左右される、不毛な信条が他にもいくつも存在するのです。

不毛な概念

 受けた教育、躾、道徳から、自己肯定感を低くする概念が存在します。

  • 努力は報われる
  • 皆と仲良くしなければならない
  • 諦めてはならない
  • 親の期待に答えなければならない
  • 一番でなければならない
  • 人から認められなければならない
  • 男は男らしく、女は女らしくあるべき
  • 学歴がなければならない
  • よい就職をしなければならない
  • 仕事を優先させなければならない
  • 結婚しなければならない
  • 子どもつくらなければならない
  • 好きなことをしなければならない
  • 離婚してはならない
  • 親の世話をしなければならない
  • 自分らしくいなければならない

そんなことはないのです。

不毛な価値観を抱いている場合の対処

 自分と違う価値観の人に聞いてみましょう。似たような価値観の人たちと一緒にいることは居心地がよく、逆に自分とは違う人たちと一緒にいることはストレスを感じます。ですが、違う話を聞くことで、自分の当たり前を疑うことができるのです。

 客観的に自分を捉えることができれば、自分が不毛な価値観から自由になることができます。内政の方法はいろいろとあり、自分にあった方法を見つければOKです。感情的なことを思ったときにメモをとり、あとで見返すという方法がたくさんある方法の中の1つになります。

 カウンセラーなどの専門家に頼ることもよいでしょう。実は気軽にいける場所なのです。

同調圧力を回避する

 日本は良くも悪くも単一民族で、画一出来な価値観に慣れています。治安を維持する絶大な効果があるので、悪いことばかりではありませんが、同じ価値観でなければ変人のように扱われるのです。

 アメリカでアンガーマネジメントの講習を受けたとき、最初に教わった言葉は「逃げろ!」です。逃げるとは、見ない、聞かない、意見しない、かわす、お茶を濁す、関わらない、といった具合です。私たちは関わらなくていいこに関わり過ぎています。

 まあ許せるゾーンを広く取りましょう。このゾーンが広い人は、多くのことを「それくらいはいいか」と受け入れることができるのです。

 同調圧力は変えることができないような空気のようなものだったとします。そういう場合は、変えられないと受け入れ、現実的な選択肢を探してください。変えられないものを変えようとしても、イライラするばかりで、何もいいことはないはずです。

 私たちは、誰かの役に立つために生まれてきたのではありません。自分の生を生きるために生まれてきたのです。

無駄に怒らないアドバイス

  • 怒りが生まれてから6秒待つ
  • 共感疲れしないために、自分と相手のあいだに線を引く
  • 何事にも白黒つけようとしない
  • 正義感から怒るひとは、ただの怒りたい人、独裁者だ
  • プライドは、あなたが着飾っているアクセサリーに過ぎない、守る必要はない
  • 頑固にならないために、人から薦められたものを受け入れてみる

 変わりたくないことがダメなわけではありませんが、こだわりがないほうが生きやすいでしょう。

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