※ニートが興味をもった部分を紹介します。
はじめに
心の中に「親ブロック」が存在すると、生きづらさの原因になると確信しています。
親ブロックがあると、自己肯定感が育ちにくく、仕事にも主体性を持てなくなり、将来の夢を描きにくくなるのです。親との関係をパートナーにとうえいしてしまい、うまくいかないケースもあります。
親の呪縛から解き放たれ、夢の実現に向けて歩み始めませんか?
目次
書籍情報
タイトル
親子の法則
人生の悩みが消える「親捨て」のススメ
著者
三凛さとし
ライフコーチ。親子関係心理学の専門家。
家庭内トラウマによる生きづらさを抱えるアダルトチルドレンをセルフコーチングで克服しました。
様々な生活の問題を改善する自己改革プログラムを開発し、9万人以上の人生を好転させてきたのです。SNSやオンラインスクールを通じ、心身の充実をサポートする活動をしています。
出版
株式会社KADOKAWA
子どもの人生に親が影響する
親との生活で受けた影響は、人格を形成してからも残り続けます。
親の考え方や生活信条、価値観などさまざまな面で受ける影響の中には、プラスのものとマイナスのものがあるのです。
心理学では、幼少期の経験が「人生脚本」となり、大人になってからもその人の考え方や行動パターンに影響すると言われています。
ささいな言葉だったとしても、その言葉に「傷ついた」とか「悲しかった」という感情がそのまま残るのです。
親が不用意に発した「そんなだからダメなんだ」というマイナス言葉や、褒められることなく育ってしまうと、自己肯定感が低い人になってしまうことがほとんどです。
時間を自由に使える状況=遊んでいることと同じ、という思い込みがどこかにあり「一生懸命に働かなければいけない」と言われるのではないか、と無意識のうちに感じてしまうこともあります。
親ブロック度チェック
親から自立していくための第一歩は、どういう部分で自分に「親ブロック」がかかっているかを知ることです。
- 自分が豊かだとあまり思えない
- お金を理由に本当にやりたいことをあきらめてしまう
- 上司とウマが合わない
- 自分は能力が低いと思う
- パートナーシップが長続きしない
- 人の期待に応えようとしすぎる
- 自分のことが好きになれない
- 人の目が気になる
- 今の生活に漠然とした不満がある
- 自分の未来は明るくないと思う
これらの悩みが親ブロックを外すことで、解消できるかもしれません。
親世代の考え方のルーツ
「儒教」について触れてみたいと思います。儒教は紀元前、東周・春秋時代に魯の孔子をはじめとする「儒家」とよばれる教団によって広められた教義です。
かつて、中国から技術を持ち帰った日本が強い影響を受けた宗教になります。
〇〇家の跡継ぎ、長男だから、とか意味のわからない価値観は、儒教の影響を受けた家父長制からきているのです。
私たちもまた、親に求めすぎている
多くの子どもは、親がしてくれることを「当たり前」と思っています。
学校に行くのにお金を出すことは、実はすごいことなのです。
親なんだから、子どもの気持ちをわかって当然、自分が欲しい愛情をくれて当然、子どもが望むことをしてくれて当然、、、まるで暴君のようではありませんか。
自分のことを、客観的に見てみると、親と同じ穴のむじなであることに気がつきます。
親は、私たちと同じようにお金のことや人間関係で悩んできた1人なのです。そんな1人が子どもを授かれば、父親、母親になります。
親は人生のマスターではありません。
親と一緒に過ごすと、自分の気持ちに答えてなかなか答えてくれないのでイライラする場面が増えます。
別居をすると、お互いにストレスフリーになることはよくあることなのです。親子の価値観は別物です。
孫をみたいだろうからと、預けると凄くドライな反応をされたり、疲れた表情で「次は自分で」というようなこと言われることがあります。
「孫の顔を見たい」というのも思い込みにすぎないのです。
親捨てワークの効果
親に対する先入観を捨てて、ありのままに見るようにすればいいのです。
父の成功体験は、大学進学率の高くない時代に、奨学金を貰いながら苦労して大学を卒業して、一流企業に就職したことでした。
きっと、父は自分の半生を通じて、教育の大切さを感じていたのでしょう。子どもには、最大限の教育を受けさせたのだと思います。
しかし、子どもの私は、自分と遊んでくれることを父に望んでいました。
大人になってから、客観的に物事がみれるようになり、父が受け取った良い影響も感じれるようになりました。私の場合は、英語力です。しっかりと、学ばされたおかげで、今の職業にも役立っています。
「親捨てワーク」のいいところは、親本人と対峙する必要がないことです。
父によってもたらされていた心の傷を修復できると、目に見えて仕事の成果が上がります。
親捨てワーク
親の言動を、悪いものにとらえているひとが多くです。このワークでは、その解釈の偏りを無くしていく作業をします。
親捨てワークの8つのステップ
- ネガティブ感情の源を明らかにする
- 親への「不幸の手紙」を書く
- 自分も同じことをしていたと自覚する
- 親の行動が自分の助けとなっていたことを知る
- 自分の行為が他社にも利益をもたらしたと考える
- 親は正反対の性質も持っていたことに気づく
- 愛されていた証拠集めをする
- 親への「感謝の手紙」を書く
①親に対して、今まででもっともネガティブな感情を抱いたシーンを思い浮かべて下さい。大事なことは、そのときに起こった事実だけを書くようにします。
②次に、親への恨みの気持ちを「不幸の手紙」に全て吐き出しましょう。誰にみせるわけでもないので、気兼ねせずに書いて下さい。
③親が自分にしたようなことを、自分も他人にやったシーンを思い出して下さい。
④親のいやだった行為が、自分にもたらしたメリットを書きましょう。
⑤親と似た行為をして傷つけた相手も、同じメリットを得たと考えましょう。
⑥親が教育に厳しく冷たい印象があったかもしれません。しかし、あなたを思ってやってくれていたことに変わりはありません。
⑦特別なことでなくても、「毎日ご飯を作ってくれた」などの愛されていた証拠を集めましょう。
⑧最後に親への「感謝の手紙」を書きましょう。ここまでワークを進めてこれれば、書けるはずです。
最後に
人は本来、お金、時間、場所、人間関係、健康、との関わりを自分で自由に選ぶことができます。
ストレスが無ければ、過敏性大腸炎になることもないのです。
自分の人生や未来は自分で変えられます。
本気で人生を変えるつもりで「親捨てワーク」をやってみてください。
感想
親子の価値観は、だいぶ違います。親の面倒をみると決意しても、なかなか親と子が向き合うのは無理なものがあります。
他人に介護してもらったほうが、笑顔が増えることもあるのです。
意識高い系でなければ、子どもは勝手に育つものだとわかっているけれど、「子供には〇〇してあげたい」と押し付けることもあるのではないでしょうか。
子ども側もわかっていなければならないのは、適当に家事をする難しさです。ほどよく掃除する、今日は時間があるから考えた食事を提供する、毎日の天候に合わせて洗濯のチョイスを臨機応変に変える、など仕事や育児、自分のしたいことと並行しながらやらなければなりません。
と、まあそんなことを思いながら、「親捨てワーク」に見事に失敗するニートです。無理でした。
ん~、親に対して?特筆して書くことないな…で終わりました。
普通の方は、いろんな感情を整理するのに役に立つ手法であることは頷けます。しかし、普段から客観性が高い人には、向いていません。向いていなければ、別の方法で人生の悩みをするべきでしょう。
逆にいえば感情的な人ほど、効果のあるやり方なのではないでしょうか。
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