書籍「世界大異変」

※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 読書の皆さまの世界経済や国際政治、さらにはマーケットに対する理解を深める一助となればと願っています。

書籍情報

タイトル

世界大異変

現実を直視し、どう行動するか

著者

ジム・ロジャーズ

ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び世界三大投資家と称されています。

 オックスフォード大学で哲学を修めた後、ウォール街で働き、ジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを設立しました。10年で4200%という驚異的なリターンをあげ、37歳で引退した後、コメンテーターや金融論を指導しています。

監修・翻訳:花輪陽子、アレックス・南レッドヘッド

出版

東洋経済新報社

日銀の金融緩和は続く

 お金を印刷し続ければ、次のクラッシュがよりひどいものになります。一番ダメージを被るのは日本です。日本の出生率は低く、外国人を受け入れず、日銀は大規模な緩和を続けています。

 円が20年来の安値をつけていることが事実を裏付けているのです。物価を考慮した実質的な円の価値では、50年来にの安値水準になります。

 50年前と言えば、高度成長期の頃です。円の価値は、その水準にまで落ち込んでいます。

 されに悪化するでしょう。巨額のお金をすれば、それだけ通貨の価値は下落します。そして、円安のデメリットは、若い人にとって、より重いものになるのです。

これから成長するもの

 日本の農業は飛躍的に成功すると思うが、もしあなたが農業について何も知らなければ、投資してはいけません。あなたの知っているものに投資することです。

 知らないと、一晩で倒産してしまう可能性もあります。

 日本やアメリカ、イギルスなど大きな債務を抱えた国は成長の機会を奪われるのではないでしょうか。

 一方で、中国では毎年排出されるエンジニアの数は、アメリカの10倍以上に及びます。テンセント、アリババ、バイドゥがGAFAより多くのイノベ―ションを起こす確率を高めるに違いありません。

 しかし、中国政府のテクノロジー企業に対する圧力は気になるところです。今も、見せしめ的に新興企業が摘発される例が多々見られるので、競争が阻害される可能性があります。

バブル崩壊の防衛策

 円が現在の価値を保っているうちに、海外に資産を移すことをお勧めします。

 多くの資産を持っている高齢者たちは、基本的には円高の時代を生きてきた人たちです。円で資産を持っておけば、その価値は相対的に上がっていきました。現金で貯金を増やしていく行動は、間違っていなかったのです。

 これからは円の価値が下がることを考えて行動しなければなりません。日本円で保有する資産と年金をあてにしている人が痛手となるのは、円安とインフレで円の実質的な価値が減ってしまうことです。

 80年代、90年代では海外に投資することのハードルは高かったかもしれません。しかし、今では普通に海外口座が作れますし、面倒であれば、海外の株や債券のETF投資などを行えばよいのです。

自由のための投資

 私は、必要以上の自動車を所有していないし、高級車などに興味がありません。セキュリティなど最低限の設備がある家があればよいのです。とにかく、自分の自由を手に入れて思い通りに暮らしたいとの思いでした。

 そのために20代、30代の頃は時間とエネルギーのほとんどを投資の世界に注いできたのです。当時は苦しい思いもしたが、今となって振り返ると、とても充実した時間だったと感じます。

 「失敗は成功のもと」とはよく言ったもので、その通りだと思います。私自身も若い頃、投資の失敗で資産のすべてを失う、どん底を経験しているのです。

 せっかく、時間とお金を使うならば、とりあえず株に投資をするか、商品の先物でも買ってみればよいのです。そのほうがずっと勉強になり、あなたの人生を豊かなものにしてくれるでしょう。

感想

サイト管理人

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